情報検索>擬音による楽曲検索
現在の楽曲検索システムには歌詞やアーティスト名などのメタデータを利用して曲を絞り込むキーワード検索や, マイクを通して自らが歌うことで目的の曲を検索する音声検索がある.
しかしユーザが歌手や歌詞などの楽曲に関する情報がわからない場合や, 歌詞が用いられないインストゥルメンタル曲を探したい場合,これらのシステムでの検索は困難である.
そこで本研究では,楽曲の特徴を感覚的に表現することが可能な擬音に着目し,擬音の文字列でメロディを入力することで曲を検索する手法を提案している.
図には本手法の処理の流れを示している.
前処理としてWebから収集したMIDIデータに対して音符長の変化毎に中間言語に置き換え,索引を作成する.
検索処理では,ユーザの問合せである擬音文字列をMIDIデータの変換と同様に中間言語に置き換える. クエリの先頭の音符長の変化を確認し,楽曲側で同様の音符長変化が起きる箇所にのみマッチングを行い類似度を算出する. 各楽曲に対して類似度の算出を繰り返し,算出した類似度を用いてランキングを行った後,ユーザに結果を提示する.
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立命館大学情報理工学部
メディア情報学科
ディジタル図書館研究室
(クリエーションコア5F)